2021年11月18日、がん研有明病院での初診の日。紹介状やその他資料を持ち合わせて不安の中訪れました。
本日の記事は、先の総合病院で「8割がんの疑い」と言われた後、初めて訪れたがん研有明病院での初診の流れを説明します。
乳がん治療は長く、10年フォローアップが必要です。長い道のりだからこそ、治療・手術を後悔したくありません。
乳がんの疑いで都内の病院を探されている方、乳がんの情報収集されている方など、私のブログがあなたの選択に役立つことを願いつつ、本日も執筆します。最後までお付き合いください。
前の記事「乳がん①」をまだお読みでない方、こちらからどうぞ。
がん患者に寄り添った無駄のないシステム
- 患者に寄り添った考え抜かれたシステム・病院作り
- 日本のがん治療を担っている責務・使命感を感じさせる病院
これががん研有明病院に対して感じた最初の思いです。では、どうして私がそう思ったのか一つずつ説明していきます。
まず、感染症対策が他の病院と比較して群を抜いて徹底していること。コロナ禍の今、病院へ入る前に毎回スクリーニングがあります。しかも、人によるスクリーニングです。
- 警備員さんが立っている入り口を通過し、まずはアルコール液で手指消毒します。
- 消毒を済ませた後、入り口前に立っているスタッフさんから発熱の有無などの質問に応答。検温がクリアーできて初めて病院へ入ることが許可されます。
「自動検温器」と「アルコール設置」だけ実施している病院はありますが、がん研有明病院のように「人によるスクリーニング」は見たことがありません。
初診窓口はホテルロビーのようなつくり(1階左手奥)
初診窓口は、入り口入った左手奥にあります。まるでホテルの受付カウンターのような明るい作り。そこで自動受付機で番号を受け取り、順番を待ちます。
受付窓口前には座り心地の良いソファーが多数ありますので、リラックスして待ちましょう。
しばらくすると受付から声がかかり、たくさんの資料を受け取ります。下記資料はほんの一部です。
この時「診察カード」と「呼び出し機」も渡されます。
病院から乳がんに関する資料をいただけますが、ご自身でも勉強していく必要があります。納得のいく病院選び・治療・手術などには情報が必要不可欠です。
今回の乳がんで筆者が一番頼りにした書籍がこちらです。日本乳癌学会が作成した信頼できる書籍です。ぜひ一度お読みになることをお勧めします。
病院独自のアプリをダウンロード
がん研有明病院のアプリをダウンロードしましょう。病院からのお知らせや次回の診察予約を確認できます。このアプリを通して手術前の抗原検査結果連絡も来るので、ダウンロードは必須です。
ダウンロード手順説明書も一緒に添付されているので、誰でも簡単にできます。
タリーズコーヒー、コンビニ、レストランなどの充実した施設
病院内には、コンビニ(ファミリーマート)、レストラン、タリーズコーヒーが入店していて、とても便利です。
コンビニで軽食やドリンク購入は当たり前ですが、手術・入院に必要な小物や放射線治療開始後に使用する保湿剤なども購入できます。
コンビニ前の通路反対側には机が設置されてるので、腰かけて食事もできます。(ただし、個数に限りがあるので、お昼時は結構混んでいます。)私もこちらの広場で軽食やコーヒーを飲んだり何度も利用しました。
また、1階中央にがん相談支援センターのブースも設けられ、気軽に相談できる体制が整っています。一人で悩まず、相談しましょう。
がん闘病を少しでもリラックスできるよう、病院側の配慮が至る所に伺えます。
呼び出し機のおかげでストレス軽減!
大きな病院の問題点として、「診察待ち時間」がまず頭に思い浮かぶでしょう。
がん研有明病院では、少しでもストレス軽減になるよう、工夫を凝らしています。コンビニやレストラン、コーヒーショップもそうですが、極めつけは!
「呼び出し機」の存在です。
呼び出し機は患者さん一人ずつに渡されます。
- 呼び出し機の小さな画面に次の指示が表示されます。
- 順番の呼び出しもこの機械がお知らせ。
- 病院どこにいてもお知らせの聞き逃しがありません。
- ただし、駐車場や外は圏外になりますのでご注意。
- 呼び出し機のおかげで、コーヒーを飲んだり、軽食を取りながらリラックスして順番を待つことができます。
- 他の病院でよくありがちな、待ち案内画面の前でイライラしながら待つ必要は全くありません。
- ソファーは3人掛けのゆったりサイズ。数も充分確保されているので、座って待つことができます。座れず立っていたことは今まで皆無でした。
再度エコー&マンモグラフィ検査
次に、初診で受けた検査の話をします。
先の総合病院でもエコー&マンモグラフィ検査は済んでいましたが、がん研有明病院でも検査をしました。
前述のとおり、呼び出し機があるので、検査もストレスフリーです。完全予約制なので、検査や診察待ちに長時間を要することもありませんでした。
受付時に渡された「外来スケジュール票」とおり、滞りなくスムーズに終わらせることができました。
乳腺専門医による診察
初診の日最後、乳腺専門医による診察がありました。2016年発見された良性のしこりから始まり、今日に至るまでの流れが時系列に説明されました。
がん研有明病院の医師も先の医師と同様、「がんの疑いが強い」見立てでした。マスク越しの会話なので医師のお顔を拝見できませんが、優しい眼もとで一つずつ丁寧に説明してくれます。
「わからない箇所があれば、会話の途中でも質問してください」と、毎回言われていたので、躊躇なく質問できました。
右胸影の正体を調べるため、1週間後に「針生検」の予約を入れました。初日の診察はこれで終了。
エコー&マンモグラフィ費用も含め、初回の費用は3割負担で、7640円でした。
本日のまとめ
乳がん手術症例数日本一のがん研有明病院の初診は、このような流れで終了しました。今までかかった多数の病院と比較しても、患者さんに寄り添った医療が提供され、とても信頼できる病院です。
- がん患者に寄り添った手厚いサポート体制
- 徹底したコロナなどの感染症対策
- 呼び出し機の導入
- 病院独自のアプリ
- 十分な数のソファー、コーヒーショップ、コンビニなどの充実した設備
- わかりやすい丁寧な医師の説明
次回は、「針生検」検査についてお話します。
皆様のご健康をお祈りするとともに、本日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。