本日は、女性特有の悩みについて解説します。ズバリ、
「体重は減るけれど、体脂肪が減らない」
食事制限、運動をしているのに、なぜこのような状況に陥るのか?
それには、理由があるのです。
本ブログは、その原因と対策について深堀していきます。
体重が落ちても、体脂肪が減らなくて悩んでいる方必見!
最後までお付き合いください。
体脂肪が減らない原因4つの紹介
結論から言います。
女性が陥りやすい、体脂肪が減らない原因は4つ。
- 筋肉量の減少
- 食事の質
- ストレス
- 健康状態
それではひとつずつ紐解いていきましょう。
体脂肪が減らない原因1:筋肉量の減少
「体重が落ちた!」といって、喜んでばかりはいられません。
落ちたのは、「筋肉」ではありませんか?
筋肉量減少が、脂肪太りの原因の1つ。
<背景>
筋肉量減少による体脂肪増加のメカニズムは以下のとおり。
1.筋肉量が減る
2.基礎代謝も下がる
3.同じカロリー摂取量でも、より体脂肪がつきやすくなる
この状況を脱却するために、筋トレが必須です。
<対策>
・筋トレを運動メニューに取り入れる
・プロテインの摂取(筋肉の材料)
・週3~4回の運動習慣
<筋トレのメリット>
・筋肉量の増加
・基礎代謝の向上
・インスリン感受性の改善*
ここで、筋トレの恩恵「インスリン感受性向上」について解説します。
インスリン感受性の向上によるうれしいメリット
インスリン感受性が改善すると、インスリンが効果的に働きやすくなります。
インスリン感受性向上よるメリットが多数報告されています。
メリット | 詳細 |
血糖値のコントロール | 血糖値が適切に管理しやすくなる。糖尿病予防や管理に役立つ。心血管疾患のリスク低減。 |
体脂肪の減少 | 血糖値が安定し、余分な糖質が脂肪として蓄積しにくい。体脂肪減少へつながる。 |
エネルギー効率の向上 | 各細胞が糖質を効率的にエネルギーとして利用できる。運動能力の向上。 |
炎症の低減 | インスリン感受性が改善することにより、炎症リスクが低減。 |
ホルモンバランスの改善 | インスリンと他のホルモン(例:成長ホルモンや性ホルモン等)との相互作用がスムーズに。全体的なホルモンバランスを改善し、生理機能の正常化へ。 |
体脂肪が減らない原因2:食事の質
体脂肪が減らない原因として考えられる2つ目は、食事の質です。
つまり、「何を食べ、何を控えるか」
<背景>
高糖質や加工食品はインスリンの分泌を促し、体脂肪が燃焼しにくくなります。
ご自身の食事の内容をチェックしてみましょう。
<対策>
・炭水化物の質を高める
・適度な糖質制限
・健康的な脂質の摂取
<食事で注意すべきポイント>
・バランスのよい食事をこころがける
・加工食品は控える
食事の質向上のポイントは、下記のとおりです。
高加工炭水化物を控える | パン、インスタント麺、人工甘味料を加えた飲物、菓子やスナック、白米、うどんなど |
食物繊維の摂取 | 野菜、果物、全粒穀物には豊富な食物繊維が含まれている |
たんぱく質の摂取 | たまご、ホエイプロテイン、鶏肉、魚、大豆、カゼインプロテイン |
体脂肪が減らない原因3:ストレス
女性が陥りやすい体脂肪が減らない理由として、ストレスがあげられます。
<背景>
1.ストレスがかかると、体は「戦うか逃げるか」と反応
2.副腎からコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌
3.長期的な高いレベルのコルチゾール分泌が、食欲の増加、筋肉減少、脂肪の蓄積を促進
- コルチゾールは、筋肉のたんぱく質を分解し、アミノ酸に変える作用がある
- 分解されたアミノ酸は、糖新生(新しく糖を作るプロセス)の原料として利用され、ストレス時に迅速にエネルギーを供給
- 血糖値の維持やエネルギー供給のために、食欲が刺激される
- 高カロリーや高糖質の食物を求める傾向が強まる
このように、コルチゾールが長期的に分泌され続けると、筋肉が減少し、脂肪太りになる原因になるのです。
<対策>
・ストレス管理(リラクゼーション、瞑想、深呼吸)
・十分な睡眠の確保
・バランスの良い食事
・適度な運動
・カフェインの摂取制限
「なぜカフェイン?」と思った方のために、簡単にカフェインとコルチゾール分泌のメカニズムを説明します。
カフェイン摂取により、一時的にコルチゾールの分泌が促進されます。カフェインは中枢神経を刺激し、アラートな状態を引き起こす作用があるため、体がストレス反応の一環としてコルチゾールを分泌することが考えられます。したがって、過度なカフェイン摂取はコルチゾールレベルの上昇を招く可能性があります。コーヒーは1日、標準的なコーヒーカップで、約2~4杯までにしましょう。
体脂肪が減らない原因4:健康状態
あなたの健康状態が、体脂肪に関係することがあります。
<背景>
特定の病状やホルモンバランスの乱れ、薬の副作用などが、基礎代謝を低下させたり、食欲を増加させたりする場合があります。それにより、体脂肪が増加するケースがあります。
体脂肪の増加に関与する疾病や薬を紹介します。
甲状腺機能低下症 | 甲状腺ホルモンの分泌が低下し、基礎代謝が低下 |
ポリキスティックオーバリー症候群 (PCOS) | 女性ホルモンのバランスが乱れ、インスリン抵抗性が生じる場合がある |
クッシング症候群 | 副腎からのコルチゾール分泌が過剰になる病状。体重増加や体脂肪の増加を引き起こすことがある |
ステロイド薬 | 長期的な使用で体重増加や体脂肪の蓄積が起こることがある |
抗精神病薬 | 一部の薬は食欲増加や体重増加を引き起こす場合がある |
抗うつ薬 | 一部は体重増加の副作用がある |
ベータ遮断薬 | 基礎代謝の低下や体重増加を引き起こす可能性がある |
<対策>
・医師や専門家に相談
バランスの良い食事、筋トレ、ストレスを貯めない、しっかり寝る!
これにつきます。
痩せたくて食べないと、逆に体脂肪増加につながる、まか不思議な現象。
からだは、とても複雑なのです。
日頃よりバランスが整った食事を食べ、しっかり動く!そして、ストレスは貯めない!就寝1時間前からスマホ、パソコンは見ない。ぐっすり寝ましょう!
本日のまとめ
女性が体重は減っても体脂肪が減らない問題は、食事、運動、ストレス、健康状態など多角的な要素に影響されます。総合的な対策が必要となるため、一つ一つの要素を見直し、改善していくことが大切です。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。みなさまのご健康をお祈りします。